2009年2月 
Z400FXの出物があったので衝動買いしてしまいました。
普通にエンジンはかかりそれなりには走るのですが、峠とか走ると
足回りがフニャフニャで、接地感は希薄。とても『攻め』の走りがで
きるようなものではありませんでした。
いくら古いバイクでも走ってナンボとも思いますので、また自分流に
弄くってあげます。
最終的にはサーキット走れるくらいに仕上げないといけませんね。









斜め前から見たところ。
とりあえずエンジンを降ろし、車体まわりを分解。
一回全部分解して悪いところを絞り出します。
これくらいの年数が経過したスポーツバイクはどこかに悪いところがあって普通くらいに考えましょう。












シートは最終型のものが装着されておりましたのでE1〜E3までのものに良質中古シートをベースに張替え。
最終型(E4)のシートは予備に。













降ろしたエンジンの内部チェック。
特に悪いところはありませんでした。
次回いつエンジンを開けるかはわかりませんのでカムチェーンは交換します。(その他消耗品も。今回メタルも測定して交換。)














ヘッドはこんな感じです。
軽く掃除してポートもチョイといじっておきましょう。
今回はちょっと欲張って面研も施して面出しはもちろん圧縮比の若干のアップも狙いました。
シートまわりは修正。
バルブはSTDのものを研磨して使用。












こういうところは決まってこんなカンジです。
頑張って掃除しましょう。
















頑張って掃除しました。














コンロッド分解したらメタルに結構傷があったので素直にメタル交換。
コンロッドボルトやナットも同時に交換。














暇な時間を利用して新たに装着しようと計画中のオイルクーラーの製作。
適当なアルミ板を切ってステーを製作し、ロウ付け。
ベースになったのはレーサーレプリカモデルに標準装着されていたデンソーのコア。












色を塗って出来上がり。
ストーンガードも付いてるので飛び石(跳ね石)対策も○。















エンジンができました。
キャブもCRキャブのφ26に変更。















フレームの加工が終わったのでサッサとエンジン搭載。
ホイールは前後ダイマグ。
Fフォークはモリワキカヤバ。
スイングアームは店に転がってた角鉄。
リヤサスはオーリンズの古いやつをリビルドしたもの。












反対側。
ブレーキはAPのCP2696をシングルで装着。
ディスクはKZ1000シングルディスク仕様に装着されてた分厚いディスク。(シングルディスク用のもの。)













勢いがついてきましたので電装品も一気に装着。
















なんとかここまで漕ぎ着けました。
マフラーレス状態ですが、エンジン始動テストもOK。
もう一息!














マフラーの仮組み中。
適当なゼファーかGPZ400か400Rのか不明なマフラーを切った貼ったで製作。














適当なアルミ板を切り出して取り付けステーを製作し溶接。
テールパイプとサイレンサーの連結のところも念のために脱落防止のためのスプリングフック増設。
フックは建設工事現場なんかでよく見かける番線を使用。













こんなカンジで完成。
サイレンサーは1980年代のレーサーを意識してみました。
内部を工夫し消音と抜けを確保。














マフラー装着。
サイレンサー位置が上がりすぎると今風になりすぎるので控え目な位置に。
下すぎると今度はバンク角が犠牲になることがあるのですが、コレはそういう点もしっかり考慮。
ギリギリまで内側に寄せ、サイレンサー外径も控え目にししっかりバンク角を確保。
地味に見せながら実は戦闘力が高いといういかにも私好みなものに仕上がりました。








後ろから見たところ。
えらくレトロな位置にあるサイレンサー。
この位置だとタンデムステップのブラケットをカットしないで済みます。













細かいところ。
スクラップボックスに眠っていたマグネシウムのスロットルホルダー。
バーエンドは白いテフロン製。













サーキットを走ることも視野に入ってますのでオイルキャッチタンクもしっかり装着。
















2010年の8月にセントラルサーキットでテストしてきました。
そこそこ走って曲がって止まります。
ストレートは最近のリッターバイクには及びませんが、曲がって止まるという点では充分合格点を与えられるものです。
製作前に乗った車両とは同じバイクか!?と思うほど豹変しました。
まだ慣らしを完全に終えていないのですが、このサーキットをこのバイクで走る場合、1分45秒くらい出たら上等だと思っていました。しかし良い意味で裏切られ1分43秒出ました。
あとキャブセッティング等をもう少ししっかり煮詰めたら1分40秒切ることも夢ではないように思います。






サーキットで軽く記念撮影。

サーキットでのテストでもサイレンサーの接地は無し。
とても乗りやすい車両となりました。