スイッチボックス

最近与えられた一般市販部品のみを組み込んだカスタムが多々見られます。そんな中で、少しでも他人と違うものを自分でなんとかしようという新コ−ナ−『D.I.Yコーナー』

今回はケーブルをねじ込む雌ネジのところが欠けたジャンクスイッチボックスで遊んでみましょう。






ヤマハのOW-01等の近代的なハンドルスイッチを旧型バイクに使うのはちょっと、、、とお思いの方って結構多いと思います。
ハイスロ入れたりするとハンドルスイッチまわりが窮屈になったりグリップを握った状態での右ハンドルスイッチの操作がやりにくくなったりします。それを解決するために仕方なくOWスイッチを入れるって方、多いでしょう?
でも、わざわざ高価なスイッチ買わなくても誰かがジャンクパーツとして持ってるような半分ゴミみたいなスイッチボックスをできる限り安価で(またはタダで)入手し、それのスロットルケーブル巻取り部の入る部屋をカットしてしまうのです。そうすることによりSTDハンドルスイッチの幅は狭くすることができます。まずはグラインダーとかを使いカットです。









そんなに硬い素材ではありませんので結構楽に切り取れると思います。
切り取ったあとはグラインダーやヤスリ、フラップサンダー等を使い荒れた切断面を均します。

回転工具等を使うときはできるだけバイス等を使い固定して行ってください。

ケガしないように気を付けて作業してね!









切断面を整えたら塗装。

ココはDIYコーナーですからできるだけ自分で塗りましょう














文字のところにアクリルタミヤカラーで文字入れ。黄色のところはレモンイエロー、白のところはホワイトを使用。

で、完成!

結構簡単にできました。
あとは外した配線等を元に戻したらOK!

幅の狭さはOWスイッチより少し広いですけど、手作りのアジがあって結構いいでしょ?

私もコレ使ってますが、結構マニア受けします!





ファンネル
この前FCRを購入したのですが、古いタイプのバイクに赤いファンネルというのがちょっと気に入らなかった私はこの色が何とかならないかと思い、色々調べたところ、樹脂専用の染料があるとのことです。それを用いて色を変えてみましょう。














今回は無難に黒にしようと染料で煮込みます。
あまり低い温度では色の定着がよくありません。この場合は沸騰寸前まで加熱しました。時間にして30分くらいでかなり黒く染まります。

染める部品はある程度熱に強いものにしないと変形させてしまうかもしれません。作業中は目を離さないように!













取り付けました。

赤いファンネルより個人的には好みです。
※このFCRはスモールボディー(φ33)で黒いファンネルのラインナップがありません。φ35以上のラージボディーには黒いファンネルがあるようです。スモールボディーFCR使いの方で赤や青のカラフルなファンネルが嫌だとお感じの方、自分で染めるというこんな方法はいかがでしょう?








反対側から。

こっちの方がファンネルの色やカタチを見やすいです。こんなカンジです。

※アルミ削りだし等、金属製ファンネルやゴム製のファンネルにはこの方法は通用しません。あと、樹脂製のものを染める際、元々の色が濃い色の場合もダメです。染める部品は明るい樹脂部品でやってください。
やって失敗しても当方は一切責任を持ちません。ご了承ください。







Z400FX オイルクーラーステー
今回はホームセンター等で普通に販売されてるアルミ板を使って遊んでみましょう。

このアルミ板、結構使い道がありまして、色んな部品に変身します。
もう何回か切り出されてまして、私が製作する車両やその他の車両のブラケット等の部品になっています。










アルミ板から切り出してみました。
ボール紙なんかで簡単な型紙を作り、それに合わせてカット。















デンソー製のオイルクーラーコアと合体。
今回使用したのはカワサキのZXR400というレーサーレプリカモデルに標準装着されてたやつです。
ストーンガードとかも最初から付いてます。
細かく観察してますと他にもこういうカンジのオイルクーラーコアって使われてますので各々探してみてください。











色を塗って完成。
コア下側のブラケット、削り落とした方がスッキリするのですが、使用する車種(コレはZ400FX)のタコメーターケーブルのナット脱落防止対策の為に使えるのでそのまま残しました。

一般市販されてる立派なオイルクーラーコアも良いですが、こういうのもアジがあって良いと思います。
取り付け部の穴が大きいのは、純正の取り付け部と同様にラバーマウントするためです。
純正のダンパーゴムが使えるように寸法は合わせてあります。
オイルクーラーやラジエターなんかの取り付けは振動対策をしっかり考えて行ってください。
特にオイルクーラーなんかは走行中に破損すると一気に油圧低下を招き、エンジンをオシャカにしてしまったりします。




マフラーステー

同じようにマフラーのステーも製作してみました。
他にも工夫次第で色々なものに変身し、すごく使えます。

アルミ板はホームセンター等で買う以外にも、廃材なんかでもそういう物があったりします。アルミサッシとか。
バイク関係の廃材でもフェンダーレスキットとかいわれる部品の廃材なんかでも結構な板材はとれます。
もしそういうのが余ってたりしたら素材として取っておくと良いでしょう。








パルシングコイルカバー(ポイントカバー)ロソンレプリカ風
Z400FXのちょっとしたイメージチェンジをはかろうとZR-7のパルシングコイルカバー(ポイントカバー)を購入。
見た目はモロにローソン風。

しかし、このままではFXに装着できんかったとです!










裏側にはビッシリとリブが入っております。
ZR-7にはそのまま装着できるんですが(当たり前ですが)その他のモデルはパルシングコイルの形状の違いから内部が接触します。

しかし接触するってだけですから今回このハードルを越えるために必要な行為、それは『削る。』

接触するところだけ削ってしまえば良いのですよ。





大袈裟な加工は不要。
グラインダーなんかでガリガリいきたいところですが、あまりに男らしくいきすぎるととんでもない傷物になってしまう恐れがあります。
ですので今回はリブの縁を切るようにボール盤で穴を開け、ペンチで挟んでパキパキと割っていき、細かい仕上げはボール盤にエンドミルを装着し、フライス盤で加工するように切削。
素材が軟らかいので結構楽に削れます。

工具に巻き込まれて怪我をしないように注意してくださいね。
怪我するということは加工に失敗するよりもいけないことです。









加工できました。
ポイント点火のシステムをお使いの方はもっと削らないとコンデンサが接触します。
接触してしまう場合はやり直し!
もうちょっと頑張って削ってください。
(コンデンサが接触したりすると点火しなくなりエンジンがかからなくなったりします。ご注意を!)

切削粉の洗浄もしっかり行ってください。
そういうのが残ってると点火システムの不具合を招きます。







元々装着されてたカバーを取り外して早速交換!















なんとなくローソンレプリカ風。
色を落としたらZ1000J風にもできますね。

今回はZ400FXに使いましたがその他にも同様の加工を行えば(加工不要な場合もあるかもですが、、、)Z400GP、GPz400、ゼファー400、Z500、Z550FX、Z650、Z750FX2、FX3、Z750GP、GPz750、GPz750F、ゼファー750等にも流用可能です。
加工量に関しては現物あわせです。
工作される場合は頑張ってください!








オイルクーラー 第二弾
アールズやサーク、セトラブ等、一般的に使われてるオイルクーラーコアに飽きた方に。

今回はスーパースポーツ系やツアラー系バイクに標準装着されてるオイルクーラーコアを今お使いの前記のコア(アールズやセトラブ等)とコンバートする為の加工方法を紹介。

左のコアが今回の獲物。











純正コアには取り付けステー等がいっぱい。
利用できれば良いのですが、不用な場合はカット。
カットする際コアに大きな傷をつけたり穴を開けてしまわないよう注意。














オイル取り出し口にはこの溶接用フィッティングを使います。
今回の場合は♯8のフィッティングを使いますが、お使いのコアが#6の場合は#6用の溶接用フィッティングを使ってください。















フィッティングを溶接しました。

オイルクーラーを車両に装着した姿も想像しながら作業してください。
気をつけないと装着する際にオイルライン(フィッティングのジョイント部等)がマフラーと接触するとかも考えられます。











塗装してコア完成。

こんな程度のモノは缶スプレーで充分。
自分で塗りましょう。














車両に装着。
ステーは今まで使ってたアールズ用(JB製)を加工。

もっと凝りたい方はDIYコーナー内のもう一個のオイルクーラーのところみたいに取り付けステーを溶接しても面白いと思います。

あと注意しなければいけないのは、こういう重要な油圧系の部品は破れたり割れたりしないように気をつけないといけません。
中古コア使う場合なんかは破れや割れ、変な傷が付いてないかを慎重に確認しましょう。
コアのマウントもリジッドは厳禁。
ラバーマウントをきっちりやって振動対策してください。






KZ1000に使ってみました。
結構似合ってると思います。

こういうのって昔のスーパーバイクやFISCO走ってたような厳つい車両を目指してる方には喜んでいただけるかも。