主だった水産加工業者は業務を拡張すると『水産物』に飽き足らずその他の食品事業に乗り出すことが多いようです。私も同じ生業の者として水産物でない他の食品産業に乗り出そうと思い、実家の農産物の加工に乗り出しました。

この前実家の畑でサツマイモが収穫されそのおこぼれを頂戴しました。それで高卒の私が恐れ多くも『大学いも』なるものを製作してみました。
普通に作ったら表面の砂糖がいかにも砂糖という感じで覆ってしまい、市販の大学いものテラッと艶のある表面になりませんでした。そういうのを我慢できない私は色々な工夫を加えていくのです。

砂糖を普通に溶かしただけでは冷えたらまたザラザラのいかにも砂糖という状態に戻ります。しかし砂糖を少量の水で溶きそれを電子レンジで数分(砂糖水がブクブク泡立ってもしばらく過熱)過熱します。すると溶けた砂糖は冷えてもザラザラに固まることなくアメ状になって固まります。写真はアメ状になった砂糖です。
サツマイモの澱粉は過熱し続けると糖化が進みます。油で揚げる前に電子レンジで内部まで過熱、その後油で揚げると更に内部温度が上がり更に甘くなるのではと私は考えたのです。
揚げてます。

竹串がプスッと刺さるくらいになったら油の温度を更に上げ、表面をパリッと揚げます。とりあえず美味しそうに揚がりました。

先に書いた電子レンジ砂糖過熱法で砂糖を溶かします

溶かした砂糖をからめます。砂糖にジャム等を混入させ、色々味付けするという方法もあるようです。

完成。表面はパリパリ。砂糖も透明感を失わず市販のものと変わらない素晴らしい見栄えの大学いもが完成したのです。食べてみたところ、表面の糖分がきついのでサツマイモ本体の甘味が今イチ生かせなかったような気がします。あと溶けたアメ状の砂糖が歯に引っ付きまして、爪楊枝無しでは食べにくかったです。今度つくる際はそのあたりをなんとかしたいですね。今回の出来は70点ってところでしょう。